SPECIAL CONTENTS 少し先の未来の食卓へ

SPECIAL CONTENTS 少し先の未来の食卓へ

林 啓祐 1999年入社 商品・物流本部生鮮部(青果担当)

ローソンストア100に置かれている商品は食品から日用品までと幅広く、実に多種多彩。扱う商品数も通年平均約4000種と膨大だが、その中で主力と位置づけられているのが野菜や果物といった青果商品だ。林は現在、東京本社の商品・物流本部に所属し、商品を買い付けるバイヤーとして青果類を担当している。

林 啓祐 1999年入社 商品・物流本部生鮮部(青果担当)

どこの何を、いつ買うか

店舗でどんな商品を扱うかは通年だいたい決まっており、各店舗からの発注を受けて商品を仕入れるのが彼の仕事だ。買い付けは築地青果市場の卸売業者を通すほか、ローソンファームから買い付けをするなど、複数のルートを混合して行われる。林が見極めた青果商品は、仲卸業者によって鮮度チェック・袋詰め・伝票添付が行われた後に配送センターへ届けられ、そこから各店舗へ配送される。

「ローソンファームの生産品はローソンの農業推進部と連動して購入するのですが、市場で仕入れる場合は実際に品を見る必要があるので、私は週の半分以上、午前中はずっと築地市場内の卸売業者のところに行っています。午後は本社に戻ることも多いですが、実際、会社のデスクにいる時間より築地にいるほうが長いですね」

農産物は同じ商品でも季節で産地が変わることが多い。関東に出回るレタスの主産地が季節によって長野・北海道・茨城と変化していくのはその代表例だ。気候によっても品質が大きく左右され、確実な安定供給が難しい商品でもある。“どこの何を、いつ買うか”は、バイヤーとしての腕の見せどころでもある。

「私たちが欲しい商品、買いたい産地はもちろんありますが、そこは、卸売業者さんという青果のプロフェッショナルと相談しながら考えることがほとんどです。新しい産地から買う場合も、私たちが産地を探すというより、卸売業者さんの推薦を受け話し合いながら決めていきます。しかし当社の商品は100円が前提ですし、基本的にはどんな商品もできるだけサイズが大きい方がいいので、お客さまに喜ばれる物がどんな商品かの最終的な見極めは、やはり自分自身です」

夢は、自分が選んだ商品が社会を変えること

現在林が担当している果物は季節感が重要で、大きさだけでなく色や味まで問われる、とても難しい商品だ。また、ローソンストア100で売る商品は一部の例外を除き、“100円で買えるもの”という大原則もある。そうしたこだわりを持つ仕事の難しさを、林は「だからこそやりがいがある」と語る。

実はローソンストア100の青果商品の中で最も売れる商品は、林が担当している果物のバナナとのこと。バナナは栄養価が高くて食べやすく、あらゆる年齢層に支持されているので、店舗で1日30個以上売れることもあるほど。

そんなバナナに匹敵するような売れ筋商品を作ること、それが林の夢だという。
「アボカドに注目しています。ひと昔前までは珍しい果物だったのに、今は普通にスーパーなどで買える商品になっていますよね。ローソンストア100でもアボカドを取り扱いますが、私はこの仕入れをもっと強くしたい。当社でもっと手軽にアボカドが買えるようになれば今以上に売れるでしょうし、将来的にはバナナに並ぶ商品になるはずです。誰もが手にいれやすい環境をつくること、それはいわば、日本の食文化に新しいスタンダードを創ることにつながると思うんですよ。とは言っても、私ひとりの力ではとうてい無理ですし、すぐに実現は無理かもしれませんが、もし実現できたとしたら、「やり遂げた」という達成感があるんじゃないかな。自分が選んだ商品が売れ筋になる、ひいてはそれが社会を変える――仕事をしている上での理想です」

変化があるからこそおもしろい

現在は青果商品のエキスパートとして仕事をする林だが、決して入社当初から青果に詳しかったわけではない。彼も入社後は店舗に配属され、店長を経験し、スーパーバイザーとして営業部に属するという、社員の多くが歩むコースを経て現在に至っている。

「営業部から商品部への異動辞令は突然でした。当時私は20代半ばで東京本社の営業部にいたのですが、いきなり中京事務所商品部への転属という辞令が出て。中京地区は青果の大産地ですが、最初は何をすれば良いのかまったくわかりませんでした。上司に、あなたは明日から青果市場に行けと言われて放り出され、市場でも周囲はみんな年上で、百戦錬磨のおじさんばかり。右も左もわからない若造の自分がこんな人たちと商談ができるのか、商品を買えるのかと考えると本当に不安でした。今はもうすっかりなじんでしまって笑い話ですが、こんな経験、同じ商品部でも生鮮の担当でない限り絶対できないと思いますね」

そう語る林だが、実は、入社以前の研修の際に青果商品との関わりがあり、それが今の青果に対する想いに深くつながっているようだ。

「入社が決まったあと、大学卒業前の研修的な扱いで店舗にアルバイトに入りました。そこで最初に扱ったのが青果商品でした。本当にたまたまですが、野菜のパック詰めを任されたのです。店には多くの商品がありますが、ほとんどの商品に日々の変化はありません。でも野菜や果物は毎日鮮度が変わり、同じ商品でも産地、気候などで品質が大きく異なる。その分扱いに手間がかかるし面倒な部分も確かに多いのですが、私にはその変化がすごくおもしろくてね。青果担当って恵まれてるなと感じたのを覚えています」

新セクション、生鮮サポートチームとの連動

現在ローソンストア100は、野菜や果物などの農産品に精肉類を合わせた生鮮品を、会社の売上を支える土台に据えるという方針を打ち出している。これは近年、生鮮品の売り上げが大きく伸びていることによるものだ。売場の充実は集客率を上げるためには絶対に必要な要素でもある。青果商品が充実し売上が伸びることは、そのほかの商品も売れ、さらには客の定着率も向上するという、良好なサイクルにつながる。

ローソンストア100はこの動きをより強化するため、2015年度、営業部内に生鮮サポートチームという新しいセクションを立ち上げた。生鮮サポートチームが各店舗の希望を汲み上げ、それに応じて商品部が動くという仕組みで、この体制になってから、全店にまんべんなく商品を入れる通常の仕入れだけでなく、個別の店舗に対応した細やかな仕入れができるようになったという。

「サポートチームの存在によって、ある店舗から○○が欲しいという希望が出たら、翌日には店舗に送るという素早い対応が可能になりました。また、以前の体制だと私は店舗から発注されたものだけを買い付ける形で、市場で予定外のいい商品を見つけても買えないことがあったのですが、今はある程度の自由も利くようになっています。たとえば鍋の季節、市場に白菜のいい出物が200ケースあったとします。以前なら私の判断では買えませんでしたが、その時点でサポートチームが各店舗に「限定のいい商品がありますがどうですか」と聞いてくれる。そのお陰で店舗からの発注数が増え、私はその白菜の買い付けが可能になるのです。仕事のやりがいが増えました」

20年後も商品部青果担当であり続けたい

20代前半は仕事にしか興味がなかったという林も、40代に差し掛かった今、仕事だけでなくプライベートも充実させたいと思うようになったと言う。

「今の自分は仕事80%、家族やプライベート20%という割合。いわゆるワークライフバランスというか、仕事とは違う場所でも自分の幅を広げたいと考えております。それが仕事に対するモチベーションも保ってくれる気がして」

仕事以外に目が向き始めたのは、経験を積んで視野が広がり、気持ちに余裕が出てきたからでもあるだろう。

「取引先と話をするにも、人間に幅があっていろんな話ができるほうがいい。商品部の仕事は突き詰めると人間味が勝負なところがあるんですよ。人って楽しい相手と一緒にいたいと思うでしょう。そうでないといい仕事、おもしろい仕事はできないと思いますね」

20年後、60歳の自分について尋ねところ、林からは即座に「商品部の青果担当であり続けたい」という答えが帰ってきた。

「現在の上司も60代で現役ですし、私もおそらくそれが当たり前として仕事を続けていると思います。ほかの部署もそれぞれに長所があるでしょうが、私自身はずっと青果をやっていたい。これなら勝てるという自信がありますから」

20年後のローソンストア100についても、林は「会社が今と変わらず支持されていてほしい」と語る。「今後の日本はますます高齢化が進むでしょうし、ローソンストア100の存在価値は今以上に高まるのではないでしょうか。そうやって社会インフラとしての地位をより高められたらいいと思います」

新卒採用エントリー
ページの先頭へ